こんにちは!
メディカルフィットネスSINKA GYMです✨
今回は、姿勢制御とそれに関わる感覚についてご紹介します。
私たちは普段、
「立つ」
「歩く」
「振り向く」
「つまずきそうになる」
といった動きを、ほとんど無意識に行っています。
このとき身体の中では、姿勢を保つための調整が常に行われています。
姿勢制御には、大きく2つの目的があります。
【① 安定性】
身体の重心を支持基底面の中で保ち、転倒しないようにする
【② 定位】
身体を環境や課題に対して適切な位置・向きに保つ
つまり姿勢制御とは、脳や神経系が感覚情報をもとに身体の状態を判断し、必要な筋肉を適切なタイミングで働かせることで、姿勢や動作を安定させる仕組みです。
姿勢制御には、主に3つの感覚が関わります。
【① 体性感覚】
足裏・関節・筋肉などから入ってくる感覚です。
今どこに体重が乗っているのか、足首や膝・股関節がどの位置にあるのか、身体が前後左右にどれくらい揺れているのかを感じ取る役割があります。
特に立位や歩行では、足裏や足関節からの情報が姿勢の安定に大きく関わります。
【② 前庭覚】
耳の奥にある三半規管や耳石器などが関わる感覚です。
頭の傾き、回転、加速、身体がどの方向に動いているのかを感じ取る役割があります。
特に、振り向く・方向転換する・暗い場所で動くような場面では重要になります。
【③ 視覚】
視覚は、周囲の環境、床の状態、障害物、自分の身体がどの方向へ動いているのかを確認する役割があります。
視覚情報は姿勢を安定させるうえでとても重要ですが、視覚に頼りすぎると、暗い場所や足元が見えにくい環境で不安定になりやすくなります。
加齢とともに、
「反応が遅くなる」
「ふらつく」
「転びやすい」
といった変化が起こる背景には、筋力低下だけでなく、姿勢制御に必要な感覚情報の変化も関係しています。
例えば、足裏の感覚がわかりづらくなったり、足首が硬くなったりすると、荷重位置や左右差、小さな揺れを感じ取りにくくなります。
頭や身体の傾き・動きの変化を感じ取りにくくなると、急な方向転換や振り向き動作でふらつきやすくなります。
視力の低下や視野の狭まりがあると、周囲の状況や床の凹凸、身体の揺れを視覚で補いにくくなります。
つまり、体性感覚・前庭覚・視覚からの情報が低下したり、うまく使えなくなったりすると、脳が身体の位置や揺れを正確に判断しにくくなります。
その結果、必要な筋肉を適切なタイミングで働かせることが難しくなり、姿勢反応の遅れ、ふらつき、歩行の不安定性、転倒リスクの増加につながります。
ただし、姿勢制御は年齢を重ねてもトレーニングによって改善が期待できます。
「感覚の入力」 足裏や関節からの感覚に気づく練習
「重心のコントロール」 身体の揺れをコントロールする練習
「感覚の再重みづけ」 視覚に頼りすぎずにバランスを保つ練習
「姿勢反応を引き出す」 必要な筋肉を適切なタイミングで働かせる練習
「動作の定着」 日常生活動作の中で使う練習
などを行うことで、感覚情報を使う力や姿勢反応を引き出す力を高めることができます。
そのため、姿勢制御を鍛えることは、転倒予防だけでなく、歩行の安定性向上や、余分な力みに頼らない疲れにくい身体づくりにもつながります。
次回は、姿勢制御に関わる「運動戦略」について解説します。
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